「身が引き締まる」/民間企業との連携強化など施策推進に意欲
2025/10/21
当選証書を受け取る土屋氏㊧(設楽町役場で)
無所属の2人が争った設楽町長選は19日投開票され、現職の土屋浩氏(65)が新人で元町議の原田純子氏(75)を376票差でかわし、再選を果たした。新人4人の争いで次点候補に446票差を付けた4年前の前回よりも、競り合う展開となった。
土屋氏は当選直後、選挙事務所前で「大変厳しかったが、大変うれしい結果になりました」とあいさつ。「(国、県に道路整備などを求めた)設楽ダム事業の確約事項を、どうやって将来に負担を残さずやっていくか。住民と話をし、下流の皆さんと相談して進めていく」と誓った。
20日には町役場議場で当選証書を受け取った。取材に対し「身が引き締まる」と語り、民間企業との連携強化など選挙で掲げた施策の推進に意欲を示した。
土屋氏は6月に出馬を表明し、町議らの支持を幅広く取り付けた。観光施策のてこ入れ、ふるさと納税拡充といった実績を強調し、起業支援などの振興策も掲げた。
一方、原田氏は告示間際に立候補を表明。保育園や小学校の統合反対、民間活用拡大への懸念などを訴え、土屋町政への批判票を掘り起こした。
当日有権者数は3571人。投票率は70・76%で前回を3・21ポイント下回った。2005年の町村合併後、投票率は右肩下がりが続いている。