前向き習慣など評価される

デイサービス大倖「あいち介護サービス大賞」で入賞/蒲郡

2025/11/14

大倖施設長の増山さん(蒲郡市内で)

 介護現場の優れた取り組みをたたえる「あいち介護サービス大賞」で、蒲郡市大塚町の「デイサービス大倖」が入賞した。

 大倖は「自己肯定感UP習慣リスト」を導入。職員が日々の行動を前向きに捉えるための30項目を作成した。例えば、利用者の食事介助を「ゆっくり行う」ことを「時間がかかる・片付けが遅れる」ではなく、「食事を楽しめる・誤嚥(ごえん)防止になる」と肯定的に考える習慣づくりを促している。リストに沿って「実践、振り返り、共有、評価」を繰り返しているという。

 大倖の職員はパートを含め9人。この取り組みにより、開所から5年間で離職率はほぼゼロ。「利用者のために何かしたい」という意欲が高まり、資格取得にも積極的になったという。現在28人の利用者の笑顔も増え、意欲の高まりもみられるという。

 施設長の増山大祐さん(34)は「介護の質を高めるには、働く人の心を満たすことが大切。地域全体で機運を盛り上げていきたい」と意気込む。

 この賞は、県内で介護サービスの向上に取り組む事業所の先進事例を共有するため、福祉評価推進事業団が主催し、県が共催して9回目となる。今回は応募した32事業所のうち、大倖を含む8事業所が入賞。名古屋市の複合施設「オアシス21」で先月、各事業所が取り組みを発表した。審査員と来場者による投票の結果、大賞には同市の特別養護老人ホーム「瀬古の家」が選ばれた。

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