蔵王地区で毎週木曜に「東南サロン」開設/田原
2025/11/14

サロンを訪れ、笑顔で話す住民たち(蔵王東ケ丘集会所で)
田原市の蔵王山裾野に広がる蔵王地区に、住民が気軽に集える居場所「東南サロン」が誕生した。1カ月余りがたったサロンは高齢者らに好評で、地域の交流を促している。
サロンは二つの自治会が持ち回りで毎週木曜に開設し、会場は蔵王東ケ丘集会所、蔵王南ケ丘集会所が1カ月単位で替わる。
住宅が立ち並ぶ蔵王地区だが、高齢化が進行。一人暮らしも増えている中、地域でアンケートを取ったところ、集会所開放を望む声が多く、住民が支え合い、憩いの場となるサロンを住民主体で開設することになった。
10月2日のオープン以来、週1回午前8時から正午まで開設され、毎回、高齢者ら30人ほどがやって来る。予約不要で好きな時間に立ち寄り、トランプや折り込みチラシを使った折り紙、マージャン、百人一首など自分たちで持ち込んだ遊びをしたり、飲食物を口にしたりしながら、おしゃべりして過ごしている。会場によってはグラウンドゴルフもできる。
10月末のサロンに訪れた女性(75)は、初めてのマージャンを男性と楽しんだ。「教えてもらいながらで、またやってみたい」と話す。他の女性は「サロンができたおかげで、久しぶりに会える人もいてよかった」と喜ぶ。
別の女性は「お話ができるのがいい。自宅におじゃまして話をするというのは、なかなかできないが、サロンなら気兼ねなく行けます」と話し、新たな居場所は住民に好評だ。