のんほいパーク/学び通じた関係性構築期待/28日に若手研究者3人が来日へ/来月13日に成果報告
2025/11/19

台湾から青年海外研修の受け入れ先に選定された豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)
豊橋市の豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)は今年、台湾から青年海外研修の受け入れ先に選定された。学びを通じた、台湾の将来を担う人材とのコネクションづくりになると期待される。
園によると、台湾の有望な若手研究者3人が今月28日に来日する予定で、主に園に滞在し何種類もの動物の飼育実習に臨む。来月14日までの研修期間中には、園と絶滅の危機に瀕しているアカモズの保全活動で協力する人間環境大学(岡崎市)などを訪れたり、有害駆除されたシカの肉を飼育動物に与える「屠体給餌(とたいきゅうじ)」で関わりのある東栄町のシカ肉処理会社を視察したりもする。
園の吉川雅己獣医師は、今回の受け入れを通じて「研修生に豊橋のことを知ってもらい、台湾に帰った後もつながりを持てれば、長い目で見て豊橋のプラスになる」とみている。
12月13日には園内の「ひだまり交流館」で、研修の成果を報告する「サイエンスカフェ」を開く。申し込み不要で、当日先着順に定員30人。参加費は500円(入園料などは別途必要)。
園によると、台湾人研修生の派遣先になっている国内の動物園は3カ所で、他は釧路市動物園(北海道)と、のいち動物公園(高知県)だという。
同パークは2019年12月、台湾最古の動物園の台北市立動物園と相互連携の覚書を交わしている。