黒田ラウンダバウト初開催へ

黒田地区舞台に周遊型イベント/ふるさとの魅力再認識/新城で24日

2025/11/19

宝昌院と大銀杏をバックにチラシを手にする井下代表(新城市黒田地内で)

 新城市黒田地区を舞台にした周遊型イベント「黒田ラウンダバウト」が24日、初開催される。ふるさとの自然や文化財などの魅力を広く伝え、地域住民に再認識してもらうのが狙い。企画した地元の井下美香代表らでつくる実行委員会は、「たくさん人に参加してもらい、田舎の良さを知ってもらえたら」と来場を呼び掛けている。

 黒田地区は、山あいの小さな集落。しかし黒田新城設楽の巨木で知られる「宝昌院の大銀杏(おおいちょう)」のほか、国指定重要文化財(建造物)指定の望月家住、15の野仏が点在するなど文化財が豊富。年の初めにはそれらを巡り歩く「お末社巡り」の行事が行われている。

 井下代表らは、そこに着目し「ラウンダバウト」と名付け、計画した。信号のない「環状交差点」「遠回りな」という意味。「回り道」が周遊イベントとリンクする考えで、交わらない交差点が個性を持って生活する地区住民とってはぴったりだ。

 イベントは、アートエリアとして黒田集落センター、フォトエリアの宝昌院、フードエリアの森下家山小屋の3つのメイン会場を自由に散策しながら周遊する形。ウォーキングやサイクリングを楽しむこともできる。各所に20を超える弁当フード店、雑貨店、ワークショップ店が並ぶ。

 集落センターでは、地元の山本満保さん著書「秘境の民族神たち」や「お末社巡り」の「映像資料を展示する。このほか、昆虫写真や版画作品も展示予定。スギウラミュージックスクールの「親子でわくわくリトミック」が午前10時30分と午後2時の2回開かれる。

 井下代表は「黒田地区の魅力を多くの方に伝え、地元を引き継ぐ若い人たちに伝えていきたい」と意欲を燃やす。

 開催時間は、午前10時~午後4時。小雨決行。

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