豊橋市 幅広く活用 実績着々/のんほいパーク デザインマンホールも公開
2025/11/23

だも豊を活用した情報発信事例の展示コーナーと鈴木さん(豊橋市役所で)
行政情報の発信や公共施設のPRに、豊橋市は地元を舞台にした人気漫画「だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん!」(通称・だも豊)を幅広く活用し、実績を着実に増やしている。その熱意は作者をも驚かせるほどだ。
だも豊は同市出身・在住の漫画家、佐野妙さんが手がけるご当地四コマ漫画。同市の高校に通う主人公たちが市内を中心に東三河の魅力を学び、楽しむ様子を描く。
市は昨年度から、情報発信にだも豊を活用。職員の名刺や選挙啓発チラシ、農林水産業を紹介する冊子、公式Xに漫画のコマを掲載したり、広報紙で連載したりしている。
市本庁舎6階の広報広聴課の前では、これまでの活用事例を展示するコーナーが日を追うごとに拡大している。柱の周囲にもびっしりと貼り出されていて、佐野さんはXに写真とともに「豊橋市役所6階の狂気 ありがとうございます」と投稿した。
だも豊の展示を一手に担っている同課の鈴木彩太主査は「活用したものをまとめたら、思った以上に量があった」と感慨深げ。漫画を使った市政情報の発信は「分かりやすくて、注目してもらえる」と効果を実感している。
今月18日からは豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)で、だも豊をデザインしたマンホールふた3枚が一般公開されている。
いずれも園内をネタにしたコマを使用。漫画を通して園の魅力を伝え、同時にファンの来園を促す狙いもあるという。
佐野さんは「のんほいパークにだも豊のマンホールが設置されるなんて、夢のようです」とコメントした。