厚生労働省 冬に多く発生する傾向、リーフレット公開
2025/12/09

厚生労働省HPで公開されている日本食品衛生協会の手洗い方法案内(提供)
感染力が強く、大規模な食中毒などを起こしやすいノロウイルスによる食中毒が、冬季に多く発生する傾向があるとして、厚生労働省は、注意点や手洗い方法をまとめたリーフレットをホームページ(HP)で公開し、注意喚起している。調理する人の健康管理や作業前の念入りな手洗い、調理器具の消毒などを呼び掛けている。
同省によると、2024年にノロウイルスによる食中毒は276件発生。愛知県内では13件発生し、患者数は459人だった。年間の食中毒患者数の約半分はノロウイルスによるもので、うち約6割は11月から2月に発生した。
ノロウイルスは食品や人から感染し、発症まで1~2日。吐き気や嘔吐(おうと)、下痢、腹痛、微熱などが1~2日続く。
リーフレットなどでは、予防のポイントとして、感染の症状がある場合は食品を扱う作業をしない▽トイレに行った後や調理施設へ入る前に、丁寧に手洗いする▽熱湯や洗剤で調理器具を消毒する―ことなどを挙げている。