寂れつつある商店街で一筋の光

「FUNFUN」オープンから半年/新城

2025/12/23

看板メニューを前に亡き母が描いた配置図を手にする長坂さん(新城市町並の飲食店「FUNFUN」で)

 亡き母の思いを継いだ長坂佳子さん(58)が経営する、新城市町並の飲食店「FUNFUN」が中央通り商店街にオープンしてから半年。徐々に来店者が増えている。空き店舗が多くなり寂れつつある商店街で、一筋の光を放つ存在となっている。

 先代のFUNFUNは、「ふぁんふぁん」とひらがな表記。亡き母加藤栄子さんが国道151号バイパス沿いの城北で、1984年から2010年まで開き、人気店だった。70歳を迎えたのを機に閉店した。3年後亡くなった。

 長坂さんは病床の中で店の配置図などを描くなど「母の店への強い思いを感じた」と言う。いつか母の思いを受け継ごうと決めていた。勤めていた税理士事務所を辞め、6月に店をオープンさせた。隣で電気機器販売店を経営する夫の敏弘さんらも炊飯を手伝ってくれる。「母の思いを継ぎ、繁盛する店にしたい。それが商店街に明かりをともすことになればうれしい」と話す。

 店内はテーブルやカウンター席を合わせて20席あり、会議・宴会もできる16席の部屋がある。看板メニュー「煮込みハンバーグ定食」など7種類の定食、日替わりランチのほかに、スパゲティや焼きそば、おにぎりなどの料理が10種類。夜は居酒屋スタイルとなり、各種お酒や20種の居酒屋メニューも用意されている。食材の地産地消にもこだわっている。

 昼は午前11時~午後2時、夜は午後5~10時。火、水曜定休。

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