障害持つ受刑者に福祉プログラム開く/豊橋刑務支所
2026/01/30

講座を受講する参加者(豊橋刑務支所で)
豊橋市今橋町の名古屋刑務所豊橋刑務支所で28日、地域の支援施設との協働による福祉学習が開催された。精神障害や知的障害を持つ女性受刑者5人が受講した。
第1回となる今回は、障害者支援団体とよはし総合相談支援センターほっとぴあの統括相談員、鈴木陽一郎さんが講師を務め、「出所後の生活をイメージしてみよう」と題して話した。
出所後どんなふうに暮らし、どのように時間を使ったり、楽しみを見出したりしたいか、それを実現するときに困るのはどんなことかなどを参加者自らが考える趣向で、参加者は「家族で普通に暮らすために仕事をしたいが、どこで探したら良いかわからない」「以前通っていた病院に再び通院したいが、受け入れてもらえるか不安」など、自分の希望や困りごとを具体的にまとめ発表し合った。
鈴木さんは「困った時には誰かに相談することが大切」と助言。今後は、困りごとを具体的に相談できる支援施設の担当者らが講師を務め、どんなとき、どこを頼ればいいかを紹介していく予定だ。
参加した受刑者の一人は「難しかったが、出所後の生活がイメージできた。今まではわからないことはわからないままにしていたが、これからは他の人に相談したい」と感想を述べた。
このプログラムは、昨年6月の拘禁刑導入を受け、高齢者や知的障害・発達障害のある人、精神上の疾病あるいは障害のある人など福祉的支援を必要とする受刑者を対象に実施。
豊橋市内の民間、官公署などの福祉実務者と刑務支所関係者によるワーキングチームが立案した。こうした取り組みは、まだ数少ないという。