人質事件を想定・対応力と連携深める
2026/02/01

訓練で犯人グループを逮捕する様子(豊橋署提供)
豊橋署と田原署、静岡県警湖西署などは1月29日、強盗事件の発生を想定した「合同緊急配備訓練」を実施した。愛知県から静岡県内へ逃走する犯人グループを追跡して逮捕するまでの連携を深め、有事での対応力を高めた。
訓練には約50人が参加。田原市の住宅へ3人組が侵入し、鉢合わせになった住人を連れ去って同市から豊橋、湖西市へと車で逃走する想定で行った。
県警本部から指令を受けた田原署と豊橋署員は緊急配備による捜索を実施。両県警のヘリ2機と捜査車両、パトカーも上空と地上から追跡して湖西市内で犯人を取り押さえた。
想定では、人質となった住人が豊橋市内で車から自力で逃げだし、静岡県の駅では犯人のうち1人が逃走。警察官は駅構内で1人を取り押さえ、保護した住人への聴取から残る2人の逃走先を突き止めて湖西市内で逮捕した。
両県警と3署による訓練は毎年行い、県や市をまたぐ犯罪発生に備えている。この日は人質の身の安全を図りつつ、二手に分かれた犯人グループの確保や県警間の無線の調整など、刻一刻と変化する状況に対応する初動体制を整えた。
近年、全国的に闇バイトや「匿名・流動型犯罪(トクリュウ)」グループによる強盗事件などが発生。東三河でも住宅への侵入盗や高級車が盗まれる被害が起きている。豊橋署地域課の荻野昭徳課長は「訓練の課題や犯罪情勢などを踏まえ、連携や初動体制を強化していきたい」と話した。