愛知14区
2026/02/01

浅尾 大輔候補
衆院選の愛知14区(豊川、蒲郡、新城市など)から立候補している3人は、どんな候補だろうか。取材を進めると意外な側面も見えてくる。その横顔を紹介する。(届け出順)
10年前にぜんそく療養で東栄町に移住し、自然豊かで空気の良い環境の中で暮らすうちに、体力を取り戻した。その一方で、「地域医療」の崩壊を目の当たりにし、これを守るための住民運動に参加した。「安心して暮らしていける希望ある日本をつくりたい」という思いから国政を目指した。今回は2回目のチャレンジとなる。
小説家としては「しんぶん赤旗」の記者だった時に書いた小説「家畜の朝」で第35回新潮新人賞を受賞。2022年には赤旗で連載していた東栄町の住民運動をモデルにした小説「立春大吉」が刊行され、話題となった。今大事にしていることは、地域の高齢者から若者ものまで、各世代の声を聞き、対話を重ねることだ。
東栄町議の妻と二人暮らし。二人で出かけるドライブが息抜きであり、地域の魅力に触れる機会にもなっている。
政治家を志したのは中学生のころ。リクルート事件による政治と金の問題で、当時の社会党の土井たか子氏らが厳しく追及した「マドンナ旋風」にあこがれた。「かっこいい女性政治家が中学生にも分かるような話をしていた。こんな人たちがいるのだ。中高生は新聞の政治欄ばかり読んでいた」
国会議員秘書、豊川市議、県議を経て、前回の衆院選比例代表の東海ブロックで復活当選。福祉や子育ての問題と並行して自民党の裏金問題を追及しようとしていた矢先の解散だった。「国会ではとても万歳する気にはなれなかった。ぼうぜんとした。ここできちんとしないと、政治への信頼なんて取り戻せない」。より使命感が増した。
「余暇はない」と週末は地域の行事に顔を出す。茶の作法を習い、幼少期を思い出し電子ピアノを買った。ただ、「ピアノはほこりをかぶったまま」と笑う。
前回衆院選で、5選を果たす数時間前に最愛の妻・朋恵さんを亡くした。急性大動脈解離だった。突然の別れに「どう生きていけばいいか分からないほど打ちのめされた。それでも14区の皆さんの励ましと支えで、心が完全に折れる前に立ち直れた」
悲しみを抱えながら「これまで以上に何百倍も仕事を頑張ろう」と地元に尽くしてきた。昨年3月、全線開通した名豊道路に関しては「渋滞することは分かっていたので、開通翌日から4車線化のための調査に入ってもらった。数年前倒しで調査のスタートが切れた」と振り返る。
病弱だった少年期の経験から24歳で医師免許を取得。スイーツが大好物だが、毎日の筋トレや睡眠時間の確保で健康管理は欠かさない。「妻も生前この14区や日本を良くしていきたいねと言っていた。天国から応援してくれているので、全力を尽くしたい」