東三河ものづくり大賞受賞

空間包容スピーカー/IH電磁誘導式塗膜剥離機/外観検査用照明

2026/02/17

SoundKoubeの「OPUSシリーズ」

 東三河経済フォーラム(東三河経済連合会主催)で発表された今年度「東三河ものづくり大賞」は、SoundKoube(サウンドコウベ、田原市)の「スピーカー装置(OPUSシリーズ)」と、アーキHILO(豊橋市)の「IH電磁誘導式塗膜剥離機『メクレル』」、OptTech(オプトテック、同)の「外観検査用ハイブリッド照明」が受賞した。

 ◆OPUS

 SoundKoubeが開発した「空間包容スピーカー」は、8㌢フルレンジユニット1基で高域から低域までの再生が可能。一般的な高級スピーカーが複数のユニットを用いるのに対し、単一ユニットで全帯域をカバーする独創的な設計が特徴だ。

 技術の核心は特許申請中の「ダンベルドーム方式」。アクリル製半球バスレフをパイプでつないだ特殊構造を筐体(きょうたい)内部に組み込み、小型ながら豊かな重低音と高い解像度を実現。筐体には楽器のような自然な響きを持つ無垢材を採用した。

 クラウドファンディングの成功や「通販の虎」での話題性など市場の支持も厚く、設置しやすい「邪魔にならない高級スピーカー」という新たな価値が評価された。

 ◆メクレル

 アーキHILOが開発したのは、鋼構造物の塗装更新において、古い塗膜を安全かつ低負荷で除去する装置。誘導加熱(IH)により鋼材表面を加熱し、熱膨張係数の差を利用して塗膜を浮かせてスクレーパーで剥離する。従来の工法で課題だった粉じん、有害薬剤、廃液の発生を抑え、作業者の安全確保と工期・費用の大幅削減を実現した。技術面では独自の冷却構造によりIHコイルの高温抑制に成功し、小型・軽量ながら高出力での長時間安定稼働を可能にした。

 国土交通省の新技術情報提供システムに登録され、PCB塗膜や狭隘部などの困難な現場にも対応できる唯一の国産技術として、自治体や産業界で導入が進んでいる。

 ◆外観検査照明

 製造業の自動外観検査において、欠陥の顕在化を可能にする高度な照明技術。OptTechが開発したハイブリッド照明は、同軸・高角度・側方の3照射角を一体化し、電子的に独立制御できる点が最大の特徴だ。これにより、従来の照明では困難だった傷、打痕、シミを鮮明に映し出し、AI画像認識の精度を飛躍的に向上させた。独自の放熱構造と定電流駆動方式を採用し、従来比10倍以上の高輝度化とサイズ・価格の低減を両立。熱安定性と安全性も確保した。

 2021年創業の新興企業ながら、自動車メーカーや半導体メーカーに同社の技術が採用されるなど実績を上げている。AI技術との融合により、外観検査の新たな産業標準を築く可能性が評価された。

アーキHILOの塗膜剥離機「メクレル」

OptTechが開発した外観検査照明の仕組み

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SoundKoubeの「OPUSシリーズ」

アーキHILOの塗膜剥離機「メクレル」

OptTechが開発した外観検査照明の仕組み

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