患者本人の意向に沿う医療提供目指す/豊橋市民病院
2026/02/26

地域で活用されているという「ほの国ACPシート」
豊橋市青竹町の豊橋市民病院は、「人生会議」とも呼ばれる「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」の考え方を全職員に周知徹底する。院長公認の「ACPサポーター」を養成し、患者本人の意向に沿うことのできる医療提供体制を目指す。病院単位でのこうした取り組みは、愛知県内でも珍しいという。
ACPとは、前もって家族や医療、介護の関係者と病気や要介護になったときに備えて話し合いを重ねる取り組み。厚生労働省が普及を推進している。
背景にあるのは、どのような医療やケアを受けたいのか意思表示ができなくなる患者が一定数いるという問題だ。
市民病院では、医師や看護師、コメディカルにACPへの理解を促しACPサポーターとして認定するため、3月13日を皮切りに養成講習会を継続的に開く。院内スタッフ全員が同サポーターになることを将来的な目標に据える。
同病院は2024年から、地域の医療機関や薬局、ケアマネジャー、障害分野の相談支援専門員らと「とよはしACP研究会」を開催してきた。その成果として今年度は患者の希望を記載し、本人同意のもと転院先や訪問診療医、訪問看護師などと共有する「ほの国ACPシート」を作り、活用しているという。
同病院の担当者は「市民にも広くこの活動を知ってもらい、安心して受診してもらえるよう努めていく」と話した。