㉕「和地小学校の今昔」/143年の歴史に幕、閉校時に児童60人
2026/03/24

1955年の渥美町立和地小学校(和地小学校提供)
上の写真は、1955(昭和30)年の和地小学校である。この年、福江町・伊良湖岬村・泉村の合併により、伊良湖岬村立から渥美町立和地小学校へと改称された。校地の西側(左)には、10(明治43)年に建てられた瓦ぶきの木造校舎が3棟並んでいる。その北側斜面には、52~70(昭和27~45)年まで開設されていた暖地園芸試験場の温室や施設が見える。校舎東側には完成したばかりの公民館、講堂としても使われた。
下の写真は2015(平成27)年の閉校記念リーフレットに掲載されたものである。手前には芝生の運動場が広がり、西側と南東側が拡張されている。1962(昭和37)年には鉄筋2階建ての南校舎が完成し、71(昭和46)年にはプールの竣工(しゅんこう)式が行われた。80(昭和55)年に3階建て校舎が建設され、83(昭和58)年には講堂を撤去し体育館が完成した。
和地・堀切・伊良湖の3小学校が統合され、田原市立伊良湖岬小学校が誕生したことで、和地小学校は143年の歴史を閉じた。55(昭和30)年には320人いた児童数が、閉校時には60人に減少していた。
なお、2021(令和3)年、小塩津町の伊良湖岬中学校跡地に新校舎が完成するまで、伊良湖岬小学校の仮校地として和地小学校が使われた。
今後は地震避難所として活用される。
(田原市の元教員・藤城信幸)