不屈の決意でつかんだ栄冠

田原出身の藤城敬子さんピアノ全国大会で優勝/山下市長に喜びを語る

2026/05/14

山下市長㊧に喜びを報告した藤城さん(田原市役所で)

 第19回べーテン音楽コンクール全国大会(昨年12月26日)の自由曲コースピアノ部門一般CⅠの部(50歳以上)で優勝したピアニスト藤城敬子さん(55)=東京都練馬区=が8日、故郷・田原市の市役所に山下政良市長を訪ね、喜びを報告した。けがを乗り越え、再起をかけて挑んだ末の栄冠。「やればできる。諦めなければかなう」と力を込めた。

 同市田原町出身の藤城さんは4歳からピアノを始め、地元の成章高校を卒業後、武蔵野音楽大学へ進学。卒業後はハンガリーへ3年間留学し、帰国後、30代前半から関東を拠点にしている。

 現在は自身のピアノ教室を主宰しながら、東京J.S.バッハ合唱団伴奏ピアニストや聖徳大学(千葉県)音楽学部兼任講師を務める。これまでオペラやミュージカルなど幅広い分野で研鑽を積んでいる。

 転機となったのは53歳の時。落下して足や手に大けがをして一時、手が使えない状態になった。入院中に「いつ何が起こるか分からない。やりたいことをやろう。弾いたことのない曲をゼロから始めよう」と不屈の決意を固めたという。

 半年間ほどの療養を経て、自宅で発表会を開催。「53歳でゼロから始めても、人前で演奏できて喜んでもらえた」とこれが自信になり、コンクール出場の理由の一つになった。

 2年近く練習を重ね、コンクールに挑戦。曲「ノクターン第5番変ロ長調」で最高の結果を勝ち取った。「こつこつ頑張って続けた結果、評価してもらえ、出場して良かったです」と喜びを語る。

 山下市長は「田原出身者が1位はうれしく、これからも頑張ってください」とたたえ、一層の活躍に期待を寄せた。

 過去に田原市内でコンサート、ロビーコンサートに出演した経験がある藤城さんは「機会があれば故郷で演奏したい」と笑顔を見せた。

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