「ジャパン・レジリエンス・アワード」を市長へ報告/田原
2026/05/23

山下市長に受賞を報告する林さん㊨(田原市役所で)
強靭な国づくり、地域づくり、人づくり、産業づくりに取り組んでいる企業、団体を表彰する「第12回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)」で、サーモンの循環式陸上養殖を手がげる養殖事業者、林養魚場(福島県)が上位のグランプリ賞を受賞した。田原市内で養殖施設を運営する林養魚(同市伊川津町)の林邦康代表取締役が19日、同市役所に山下政良市長を訪ね、喜びを報告した。
同市伊川津町で2016年から稼働する「渥美RASプラント」は、国内で初めて実用化されたというサーモン循環式養殖施設。独自のろ過システムで飼育水を循環、再利用するため、使用水量を大幅に削減できる。また、室内で飼育管理するため、天候や自然災害などの外部環境に左右されず、強靭で安定性が高いのが特徴。
陸上の建物内に設置した大型水槽に、国内でも数少ないという地下海水をくみ上げ、飼育している。海水で育ったサーモンは成長が早く、食べやすいという。
生産した「渥美プレミアムラスサーモン」は名古屋を中心にした愛知県などの飲食店や高級ホテルのほか、地元のスーパーでも販売。田原市の「渥美半島たはらブランド」にも認定され、ふるさと納税返礼品としても人気を集めている。
アワード賞は、水産業としては初めての受賞で、サーモンの循環式陸上養殖が先進性、波及性、持続性などの点で評価されたという。表彰式は4月21日、東京都内で開かれた。
山下市長から祝福された林代表取締役は「日本初の施設を10年間、田原の地で温かく迎えていただいたからこその受賞。水質の良さで渥美ならではのサーモンの味になっているので、これからも地元のためにお役に立てるよう努力していきたい」と抱負を語った。