あす渥美あじさいの森オープン

日本一の産地 名所目指して住民有志丹精/太平洋望む斜面に100種6000株/新品種も展示

2026/05/29

傾斜地にアジサイが咲く「渥美あじさいの森」(田原市小塩津町で)

 田原市小塩津町の「渥美の森」近くで、アジサイの名所を目指し、住民有志が手がけていた「渥美あじさいの森」が30日、オープンする。アジサイの生産地に誕生し、太平洋などを見渡せる傾斜地に約100種類、およそ6000株のアジサイが広がる。開園期間は6月30日まで。

 あじさいの森が造られたのは、渥美の森の旧パターゴルフ場。地元自治会の土地で、渥美地区の住民らが中心になり「渥美あじさいの森プロジェクト」として取り組んできた。

 小塩津町は、アジサイ(鉢植え)の生産が盛んで県内一。15年ほど前にも生産者らが、この場所にアジサイを植えたが、定着しなかったいきさつがある。 

 しかし、「日本一の花の生産地・渥美半島」として、いつ訪れても花を楽しめるまちづくりを実現しようと、住民有志がプロジェクト実行委員会を立ち上げ、「あじさいの森」づくりに乗り出した。

 2022年から荒れた土地の造成などを開始。散水設備の整備やアジサイ約6000株の植栽、散策路造りなどを進めた。長い期間、観賞できるよう早咲きと遅咲きの品種を組み合わせた。地元の生産者から不要になった親木を譲り受け、鉢で1年間育てた後に地植えした。

 敷地約1万2000平方㍍の広々とした現地では、早咲きのアジサイが青や赤、紫の花を咲かせ、開園を待つ。太平洋や神島を見渡せる壮観な景色が広がり、見晴らし台も備わる。散策路は、梅雨時の対策として瓦のチップを敷いた。歩き疲れても休めるようベンチが、所々に置かれている。

 生産者が持ち寄った新品種のアジサイも展示し、産地ならではの趣向も凝らす。

 実行委の川口敏郎委員長(73)は「せっかく造るなら、お客さんに『すごいね』『きれいだね』と感動してもらうようにしよう」と振り返る。

 水やりなどアジサイの管理を担うのは、かつて鉢花農家だった地元の自営業、永井一隆さん(57)。特にここ2年は猛暑の影響で苦労しただけに「これほどになり、満足しています」とアジサイを見つめる。株は今後も成長し、「質の高いアジサイにしていきたい。一大観光地になることを夢見ています」と目を細める。

 整備費は約3600万円。実行委の有志12人が出資したほか、田原市補助金1500万円など。渥美商工会や老人会、アジサイ農家、NPO法人渥美半島まちづくり機構ウィズなどが協力した。

 入園料は高校生以上500円、小・中学生100円、園児以下は無料。開園時間は午前9時〜午後5時。詳細は渥美あじさいの森のホームページへ。

展示されている新品種のアジサイ(同)

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傾斜地にアジサイが咲く「渥美あじさいの森」(田原市小塩津町で)

展示されている新品種のアジサイ(同)

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