崋山塾基調講演会で元国交相・太田氏ら/田原
2026/05/30

三遠南信と渥美半島の可能性を語る太田氏(崋山会館で)
田原市の崋山会は24日、同市田原町の崋山会館で新城市生まれの元国土交通大臣、太田昭宏氏らを講師に「崋山塾基調講演会」を開いた。
太田氏の演題は「人口減少時代の国土と道路政策―三遠南信と渥美半島の可能性」。少子高齢化や人口減少が進むこれからのまちづくりについて、太田氏は「個性」と、都市機能を集中させる「コンパクトシティ」に加え、「地域間が連携(ネットワーク)を取ることが大事。地域に違いがあるからこそ、連携することで大きな経済圏ができる」と強調した。
具体例として、三遠南信地域(東三河と遠州、南信州)を挙げた。整備が進む三遠南信自動車道に関し「その先にあるのが浜松湖西豊橋道路であり、その延長線上が渥美半島の先端へとつながる。道路があってこそ個性が結ばれる。防災、観光の面でも大きな力を発揮する」と説明。違いのある地域が連携を深め、人流(対流)を促進させることが活性化の鍵になるとした。
また、「人口減少の中で働き手が少なくなると言うが、高齢者や女性、外国人が働ける場をつくることやAI(人工知能)の活用が大事」と話した。
続いて、三井住友海上火災保険顧問で元国交省国土政策局長の藤井健氏が登壇した。「コンパクト+ネットワーク」の視点から、渥美半島が目指すべき方向性について「半島内だけを見ていてはだめ。伊良湖と鳥羽を結ぶフェリーの活用をさらに活発化させる」と提案した。
田原市で20〜39歳の女性人口の減少が深刻な現状にも警鐘を鳴らし、「『子育てするならやっぱり田原』と思えるよう、安心して田原で子育てができる環境をつくる」と助言した。