被害多発の中、異変を察知し声かけ通報

詐欺被害防止の金融機関へ感謝状/豊橋署

2026/07/02

感謝状を受けた各金融機関職員と代表者(豊橋署で)

 特殊詐欺の被害を未然に防止したとして、豊橋署は6月30日、同署で豊橋市内の金融機関5支店と職員、局員に感謝状を贈った。柳谷謙一署長が「被害が多発する中、勇気を持った声かけで被害を防いでいただいた」と功労をたたえた。

 ■JA岩田

 JA豊橋岩田支店(中岩田二)は今年4月7日、現金300万円を引き出そうとした80代女性に対応。窓口の三浦妙子さんが曖昧な説明を不審に感じて署へ通報した。

 支店は昨年12月にも高齢男性の詐欺被害を防ぎ、表彰を受けた。三浦さんは「経験していたので毅然(きぜん)とした態度で接することができた」と振り返った。

 ■豊橋信金南栄

 豊橋信用金庫南栄支店(南栄町)は同15日、「10億円の振り込みがない」と申し立てる70代男性が来店。職員の小野田沙織さんが事情を聞いて通報した。

 男性は10億円を受領できると信じ込んでいた。小野田さんは「後方事務」の立場だったが、窓口へ支援に入り詐欺を見抜いた。「どんな立場、役割でも感度高く接することが重要」と語った。

 ■豊川信金豊橋

 豊川信用金庫豊橋支店(新吉町)は同16日、ロマンス詐欺に遭っていた70代男性の被害を食い止めた。男性は犯人側が使う凍結口座へ、同金庫の口座から現金を振り込もうとしていた。

 別の銀行から連絡を受けた辻和仁次長が支店へ呼んで事情を聞いた。「怪しい取引きは警戒するように支店の職員間で共有している」と振り返った。

 ■豊橋信金東田

 豊橋信用金庫東田支店(東雲町)は同17日、「振り込み限度額を増額したい」と言う60代男性に対応。窓口の加藤景子さんが、曖昧な説明を不審に感じて署へ通報した。

 振り込みの用途を聞き出して通帳も確認。男性の口調や不審な記録を総合的に観察して詐欺と判断した。「今後も冷静な対応でお客さまの話を聞いていきたい」と話した。

 ■大蚊里郵便局

 豊橋大蚊里郵便局(下地町)は同30日、「LINEが届いた。見てほしい」と相談に来た60代女性に対応。河辺泰永課長代理が詐欺であると説得した。

 女性は相手側に個人情報を伝えており、現金を要求される前段階だったとみられる。女性は常連で、河辺課長代理は「日ごろの関係性が生きた。今後もお客さまとの関わりを大切にしたい」と語った。

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