東海企業想定為替レート平均146円33銭

帝国DB名古屋調査/前年より6円39銭安く/実勢と乖離 中小企業の収益圧迫懸念

2026/07/11

想定為替レートの分布(帝国データバンク調べ)

 帝国データバンク名古屋支店がまとめた東海4県の企業の2026年度想定為替レート調査によると、平均は1ドル=146円33銭となり、前年調査から6円39銭の円安水準となった。大企業と中小企業の間には想定に格差があり、実勢レートとの乖離(かいり)による収益圧迫のリスクが懸念される。

 調査は5月に実施し、想定レートを設定している240社を分析した。企業数ベースの分布では「156~160円」が32・7%で最も多く、中央値は155円、最頻値は160円だった。「130円以下」とする企業も10・1%あり、全体の平均値を押し下げた。

 主要業界別では、最も円安想定だったのが「不動産」の153円75銭で、「小売」の151円81銭が続いた。一方、最も円高想定だったのは「建設」の132円33銭だった。輸出入の有無や原材料・燃料価格への感応度の違いが反映されたとみられる。

 企業規模別の違いも顕著だった。海外取引の多さや為替管理体制の違いなどから、「大企業」の想定が155円05銭だったのに対し、「中小企業」は144円74銭にとどまった。中小企業は足元の実勢レートから15円近く円高水準に想定しており、実勢との乖離が著しい。

 円安による輸入コストの増加は企業収益の圧迫要因となっているが、中小・小規模企業では為替変動への対応が後手に回り、事業計画の策定を難しくしている。

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