自律走行型搬送ロボ 効果大

赤岩病院/看護師負担軽減 普及拡大へ弾みに

2026/07/11

アムア(手前)について今枝デジタル副大臣(右端)に説明する病院関係者(赤岩病院で)

 国内の療養型病院として初めて、豊橋市多米町の赤岩病院に本格導入された自律走行型搬送ロボットが、看護師の負担軽減で大きな成果を上げている。今後、国からの後押しで普及拡大に弾みがつく可能性もある。

 昨年12月に同院で稼働を始めた病院向け搬送ロボット「AmuA(アムア)」は、高さ1メートル余りの縦長の箱型。中に検体や薬、処方箋などを入れることができ、1階の事務室や薬局と4階にある病棟の間を看護師に代わって往復する。エレベーターでの移動も、昇り降りや行き先階のボタンに取り付けられた遠隔操作の後付け装置に信号を送り、自分で乗降できる。

 同院によると、看護師が病棟を離れる回数は、アムアの導入前の1日平均17回から2回にまで減少。導入前後の各5カ月間の比較で、医療事故につながりかねないインシデントの件数は45件から36件へと減った。

 看護師からは「ナースコールに早く対応できるようになった」「昼休憩が以前よりとれるようになった」などの声が聞かれた。

 アムアは電子機器メーカー「シンフォニアテクノロジー」(東京)とグループ会社「シンフォニアエンジニアリング」(三重県伊勢市)が共同開発した。

 10日には、豊橋市に隣接する衆院愛知14区選出の今枝宗一郎デジタル副大臣が同院を訪れ、アムアの運用状況を視察した。今枝氏は「日本中の病院に広げたいと強く思った」と感想を述べ、国として支援していく考えを示した。

 同院の赤澤貴洋院長は、ロボットを活用する病院は人材の配置基準が緩和される可能性があるとして、アムアには「ポテンシャルがある」と指摘した。

 導入後は働き方改革のPR効果もあり、同院で看護人材の応募者が急増したという。シンフォニアエンジニアリングの永井博幸社長は「アムアの付加価値を再認識した」と話した。

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