あすABUロボコン香港大会

技科大、3年ぶり2度目V目指す

2026/08/22

予備機体を調整する同好会メンバー(豊橋技術科学大学体育館で)

 豊橋技術科学大学ロボコン同好会は、23日に香港で開かれる国際大会「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト」に日本代表として出場する。同大会への出場は2年ぶり。2023年のカンボジア大会以来3年ぶり2度目の優勝と、昨年のモンゴル大会を制した東京大学に続く日本勢2連覇を目指す。

 ◆5世代目開発

 6月の「NHK学生ロボコン」で優勝し日本代表に決まった技科大ロボコン同好会は、ABUロボコンに向けロボット2台の改良に取り組んできた。ABU大会は国内大会とフィールドの規格が異なり、ロボットが回収する「箱」の置いてあるエリアの床段数が1段多く、最終エリアには国内にはなかった高低差(スロープ)が設けられている。こうした国際ルールへの対応と箱を回収するスピードアップのため、昨年9月の製作開始以来5世代目となる機体を新たに開発した。

 さらに1組、同じ仕様の練習用予備機体も製作した。大会規定で本番機は開催1カ月前までに開催国へ発送しなければならない。ロボットが1組しかなければ大会までの1カ月間、実機を使った練習ができなくなる。そこで必要になるのが予備機体だ。2023年も予備機で大会直前まで練習した成果で優勝した実績がある。同好会の森福太朗代表(4年)は「ロボットはプログラム通りに動くが、選手は緊張してミスをする」と練習の重要性を話す。

 同好会は国内大会までに1000万円以上の資金を集めてきたが、ABU大会に向けた機体製作には、さらに300万円以上の資金が必要だった。当初は「4年生が自腹を切る」ことも覚悟したが、スポンサーからの追加支援で賄うことができた。1人1万円以上を寄付する個人スポンサーも、目標としていた100人近くが集まった。森代表は「地域のスポンサーを回ると『頑張れ』と言って、協力していただいた。ありがたい」と感謝する。

 ◆ライバルを知る

 国際大会では国内ルールとの違いだけでなく、試合環境や気候条件も異なってくるが、「一番の違いは、対戦相手のロボットを知って大会前に対策ができること」と森代表はみている。国内の学生ロボコンでは大会前日に初めてライバル校のロボットを見ることができ、そこから対戦相手ごとの作戦を立てなければならない。それに対しABU大会では、各国予選会の動画をインターネットで事前に見ることができる。ライバル機を参考に自分たちのロボットの改良に役立てることもあるという。

 優勝を争うことになりそうな強豪国について、「中国はとにかく速い。今年は安定性もある」と警戒する。24年に優勝した香港は、「技科大と目指す戦略が近い」。さまざまな状況を想定した機能が平均して速く安定している点が、技科大と似ているという。

 優勝した学生ロボコンの決勝では、対戦相手、東京大学のロボットが動作しなかったことにも助けられた。森代表は「運で勝てたと思われているかもしれないが、ABUでは運に左右されない実力で勝って、世界一になるところを見せたい」と王座奪還に自信を見せている。

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