サンセリテで「大森運夫展」盛況/豊橋
2026/09/12

ギャラリートークの様子 (提供)
豊川市出身の日本画家、故大森運夫氏の画業をつぶさに見ることができる「大森運夫展 外柔にして内剛なり」が、豊橋市向山大池町のギャラリー「サンセリテ」で開催され、ファンらでにぎわっている。初期の作品から晩年のものまで、豊富な所蔵品が並ぶ。
漁師などの労働者を描いた初期の作品は、日本画で使うにかわの代わりに木工用ボンドを使うなど珍しいものもあり、荒々しい情熱が感じられ目を引く。
九十九里浜の漁師の家族を描いた作品は、一家を支える父の大きな手が印象に残る。東北地方の娘「おばこ」を描いたシリーズは静謐で愛らしく、働く女性の素朴な凛々しさが見る人を引きつける。長年テーマにしていた浄瑠璃人形を描いた素描も目を引く。色鉛筆を使って現地で描かれ、なかなか見る機会のないものだ。
ほかにも多彩な作品が並び、大森氏の魅力を余すところなく堪能できる。初日には、美術評論家の原田光氏によるギャラリートークも開催され、多くのファンが集まった。
22日まで。企画した野尻眞理子さんは「スマートな紳士だったが、内に情熱を秘めた人だったと思う。多くの人にその情熱を知ってもらいたい」と来場を呼びかけている。