演劇をもっと自由に鑑賞

舞台手話通訳付き公演「楽屋」再演/22日・23日に穂の国とよはし芸術劇場プラットで

2026/09/12

稽古の様子(提供)

 障害の有無や年齢、性別、国籍などに関わらず、誰もが劇場に通い、文化芸術に触れることができる場を目指す取り組みとして、2021年に始まった「穂の国とよはし芸術劇場プラット」の舞台手話通訳付き公演が22日午後2時と同6時半、23日午後2時の3回開催される。今年は、22年に上演した「楽屋 流れ去るものはやがてなつかしき」を再演する。

 樋口ミユさんが演出を担当する。樋口さんは、舞台手話通訳付き公演を第1回から演出しており、今回で4回目。今年は音楽に豊橋出身のアーティスト安間誉和さんを迎え、オリジナル楽曲で観客を魅了する。舞台手話には、2019年に開催された「舞台手話通訳養成講座」で学んだ3人が登場。俳優たちの演技とセリフを手話で伝える。

 現在、役者による稽古が進んでおり、今後、舞台手話通訳を交えての総仕上げが行われる予定。

 演出の樋口さんは「初演の時は『もっとできることがあるのではないか』という思いがあった。今回は初演の経験を踏まえ、舞台手話通訳をより大胆に動かして舞台を作り上げたい」と話す。「舞台上に死者の世界の女優と生者の世界の女優が登場するが、舞台手話通訳を3つ目の世界の女優と捉えて存在感を探りたい」と意欲を見せる。

 基本的に1人の役者に1人の通訳者がつく構成で、セリフを手話で実感しながら演劇の世界を楽しむことができそうだ。「障害を持つ人にも、多くの選択肢がある自由な舞台にしたい。障害のあるなしに関わらずいろいろな人に劇場に足を運んでほしい。特に若い人には、『自分と異なる人が隔てなく集う劇場』という空間を体験してほしい」と、樋口さんは来場を呼びかけている。

 舞台手話通訳のほか、日本語字幕、FM補聴器の貸し出しがあり、車椅子スペースもある。託児付き。

 視覚に障害がある人のための舞台説明会(リアルタイム音声ガイド付き)を23日に開催する。要予約で定員制、先着順。

 チケットは販売中で、一般4500円、25歳以下2200円、高校生以下1000円。プラットチケットセンター=0532(39)3090=で取り扱う。

 詳しくは穂の国とよはし芸術劇場プラット=0532(39)8810=へ。

演出の樋口ミユさん

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