早咲きの河津桜が見ごろ

田原市の法光院で「花見客」癒やしと祈り

2021/02/23

 渥美半島に春を告げる早咲きの河津桜が、田原市野田町の法光院で見ごろを迎えている。訪れた人たちは「花見」で気分を和らげ、新型コロナウイルスの感染の終息を願って手水舎(ちょうずや)の前で手を合わせる姿も見られ、例年とは異なり「癒やしと祈り」が繰り返されている。

手水舎前で手を合わせコロナ終息を願う

■きれい

 河津桜は本堂脇のなだらかな坂道約150メートルにわたり、高さ3㍍前後の約100本が植えられている。

 片岡博雄住職によると、昨年より1週間ほど遅く今月初めごろに開花した。このところの暖かさでほぼ満開を迎え、あたりをピンク色に染めている。見ごろは来月初旬ごろまで続く。

 新城市から友達ら4人で来た山本かず子さんは、コロナで人混みを避けていただけに「かれんな花に癒やされた」とうっとり。そばにいた孫で小学1年の苺華(いちか)ちゃんも「きれい」と笑顔を見せた。

 この後、山門前の手水舎で「不動明王像」に水を手向け、「感染が止まり、平穏な生活が戻るように」と祈っていた。

 花の寺で知られている。境内にはかわいいセツブンソウやフクジュソウが顔をぞかせ、ツバキも咲き始めた。夫婦椿(つばき)と命名された「大城冠」(だいじょうかん)、「不如帰」(ほととぎす)の2本と八重のアマオブネが美しさを競い合い、春を彩るのも近いようだ。

■使命

 コロナから不安を取り除くのが宗教者の使命と思い、手水舎は昨年12月、片岡住職によって設置された。右側に雲の上から現れる龍(りゅう)をイメージした水口を置き、中央に水屋を構え、左側に左手に刀を握り、右手に縄を持つ不動明王像が鎮座した。「破壊と再生を司(つかさど)り、悪を滅する」といわれ、インドで信仰される「シヴァ神」にあたり、世界でまん延する「コロナ退治」の願いが込められている。

 昨年10月から檀家と共同で作業が進められていた。側面にはコロナ退散を祈願した妖怪「アマビエ」と「角大師」(つのだいし)の護符も。参拝者らにこれまでに約2500枚配った。

 片岡住職はマスクの着用と手洗い、うがいの励行を呼びかけるとともに、「お参りして花をめでてもらい、心をすっきりしてもらえれば」と話した。

2021/02/23 のニュース

子どもを抱えながらピンク色に染まった河津桜を眺める訪れた人

手水舎内にある「不動明王像」に水を手向ける参拝客

かわいい顔をのぞかせたセツブンソウ(いずれも法光院で)

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