豊橋市で総合防災訓練

陸上自衛隊など28機関430人参加/ドローン飛行隊も初参加

2017/09/04

 東三河各地で防災訓練が行われた3日、豊橋市では豊橋総合スポーツ公園の野球場を会場に、総合防災訓練を実施した。市消防団や豊橋警察署、陸上自衛隊、ボランティアなど28機関430人が参加。49台の車両とヘリコプター1機、加えてドローン飛行隊も初の飛行訓練を行うなど大がかりな訓練となった。

 午前9時に、同市太平洋沖を震源とする南海トラフ地震が発生、広い範囲で被害が発生する中、地震発生直後には津波予報区に大津波・津波警報が発表され、同市にも甚大な被害が発生しているとの想定で実施。直ちに、被災直後の状況をドローン飛行隊「RED GOBLINS」が調査。現場指揮本部を設置し、被災状況が報告されると、さまざまな条件下での人命救助が開始された。

 倒壊した家屋から、慎重に瓦礫(がれき)を取り除いたり、自動車をエンジンカッターで切断して、中に閉じ込められている人を捜索し、救助。土砂に埋まっている場所へは災害救助犬も派遣し、奥にいる人を発見すると慎重に救助にあたったりした。

 緊急車両の通行を妨げる土砂を取り除くための重機も出動し、医療救護では、次々と搬送されてくる負傷者のトリアージ(手当ての緊急度に応じて優先順位を付けること)が迅速に行われた。災害時に必要なガソリンなどの燃料や電力を供給する専用車両や輸血用血液を搬送する車両も続々と到着した。

 杉山校区防災会からは、12人が訓練に参加。家屋倒壊現場や水没現場での救出訓練を行った。彦坂浩孝会長は「貴重な経験ができた。みんなよく動けたと思う。平常心が大切だということを実感した」と振り返った。

 佐原光一豊橋市長は「皆さん、プロフェッショナルな力を存分に発揮してくれた。力を合わせて行った訓練が無事に実施されてよかった。日本各地で大きな災害が発生する中、被害を最小限にとどめるには、しっかりした備えと早い時点での避難が大切。ぜひ心がけてほしい」と講評した。

畳通じて地域守る/避難所の床の硬さ軽減/「5日で5000枚の約束」プロジェクト実行委/市総合防災訓練サテライト会場で体験型訓練

 豊橋市総合防災訓練のサテライト会場となった同市前芝学校では3日、住民を主体とした防災訓練を行った。体育館には災害時の関連機関による各ブースが並び、地元防災会や住民らによる体験型訓練が行われた。

 訓練2回目の参加となった「5日で5000枚の約束」プロジェクト実行委員会は、会場に6枚の国産畳を敷き、避難所での畳の役割を伝えた。メンバーの及部畳店の及部一登さんは「体育館の床の硬さを軽減し、疲れた心とからだを癒やしてくれる畳の役割を伝えたい」と語った。豊橋の災害時には、全国の畳店から避難所に新しい畳が無料で届けられるという。

 同プロジェクトは、兵庫県神戸市の前田畳製作所が発起人となり、2013年にスタート。全国84の自治体と協定を結び、約500の畳店が参加。畳を通じ、地域を守る。

2017/09/04 のニュース

倒壊家屋からの救助活動(豊橋総合スポーツ公園で)

トリアージを受ける負傷者役(同)

「5日で5000枚の約束プロジェクト」のブースで説明を聞く住民ら(前芝小学校体育館で)

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