顔の見える関係作りなど手ごたえ

福江中と福江高/「連携型中高一貫教育」本格実施から半年/6年間の成長見据えて/来月に文化交流も予定

2017/10/01

 田原市福江中学校と県立福江高校による連携型中高一貫教育の本格実施が4月に始まった。取り組みから半年が経過し、関係者らは、中学・高校教諭の交流授業や部活動の合同実施などで手ごたえを感じ始めている。

 福江高校では生徒数257人のうち、地元の福江中からの進学者が4~5割を占めており、こうした状況から始められたのが、2校による連携型中高一貫教育。

 昨年度は、学校行事での交流、ボランティア活動の合同実施など、試行的な取り組みを実施。本年度も引き続き、授業や部活動での交流を継続している。

 福江高校で行われる英語・数学・理科の授業には、福江中学校の教諭が、福江中学校での英語・数学の授業には、福江高校の教諭がそれぞれ出向いて指導。生徒との顔の見える関係づくりや習熟度に応じた指導などを行うことで、チームティーチングの効果などを検証している。

 部活動については、ソフトテニス部、陸上競技部、硬式野球部、卓球部が、土日や長期休暇中に合同練習や練習試合などを実施。部員や教諭が交流を深めている。

 福江中出身の宮川碧音(あおね)さん(1年)は「高校に中学の先生が来て教えてくれるので、わかりやすい」と喜ぶ。

 福江高校の児玉祐輝・英語教諭は「生徒によって学力に開きがある。板書しながら授業を進めているが、授業中に中学の先生が生徒のサポートをしてくれて助かっている」と感謝する。男子軟式テニス部の活動では「テニスの専門性が高い中学の先生が教えてくれるので、強いチームづくりにつながっている」と取り組みの成果を実感している。

 福江中の河合寛樹教諭は「中学で習ったことが高校で生かされているかわかる。将来を見据え中学での指導の仕方を考えたい。6年間を通して子どもの成長を考えたい」と話す。

 福江高校陸上部顧問の佐々木敏也・数学教諭は「授業や部活で交流があるので生徒に声かけしやすい。福江高校の陸上部に行きたいと思ってもらえたらうれしい」と期待している。

 11月には両校で文化交流を実施する予定。連携型入試を実施する時期や内容など詳細についても検討を進めていく。

 福江高校では、一部の教師が多忙化しないように配慮しながら中高一貫教育を実施しており、今後もその考え方は変わらないという。

 来年度は、福江高校の普通科に「観光ビジネスコース」を設置する予定。「卒業後を見据えた進路指導などを行っていきたい」としている。

2017/10/01 のニュース

英語の合同授業(福江高校で)

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