18年の点字カレンダー発行

豊橋ともしび会/希望者へ無料で提供/進む高齢化やハイテク化の波―使命感衰えず

2017/11/16

 視覚障害者のボランティア団体「豊橋ともしび会」は、2018年の点字カレンダーを完成させ、希望者に無料で提供している。カレンダーには、日付に加えて、旧暦や月ごとの行事なども記載。同会の国沢貞広さん(69)は「毎年、楽しみに待ってくれている人がいる。必要とされる方に送りたい」と話している。

 同会は1961年からカレンダーを製作。18年度で57号目の発行となる。今回は、約800部を製作。その内270部は、全国の特別支援学校や、点字図書館などに寄贈した。現在は、全国各地から申し込みを受けて無料で郵送している。

 文字はボランティアグループ「豊橋点字工房」のメンバーが点訳。ともしび会のメンバーは、豊橋市総合福祉センター「あいトピア」の一室で、印刷などの製本作業を行い、10月末に完成させた。

 カレンダーには、日の出・日の入り時間、大安や吉日などの六曜なども記載。今年は、だるまや七福神などの縁起物に関する豆知識のコーナーも添えている。

 同会のメンバーは現在6人。高齢化などに伴い、カレンダーの発行を50号で中止する予定だったが、現在まで製作を続ける。国沢さんは「愛用者には、なくてはならない必需品となっている」と使命感を語る。同会には、全国の視覚障害者から「毎年、楽しみにしている」などの感謝の手紙が寄せられている。

 現在は、学校などで点字を学び、読み取れる視覚障害者の高齢化も進行。同会が製作するカレンダーは、最大で約2000部発行していたが、近年は800部ほどにとどまる。

 愛用者の90代女性には、毎年20部ほど郵送。女性が目の不自由な知人などに配布している。同会には女性から「私がいなくなっても、仲間にカレンダーを送り続けてほしい」と希望する手紙が届けられた。

 近年は、点字や印刷物を読み取る機器が発売され、点字が理解できない視覚障害者でも、カレンダーを利用できる機械が普及している。国沢さんは「必要としてくれる人がいる限りは、製作を続けていきたい」と意欲を高めている。

 カレンダーの申し込みは、同会事務局=電話0532(52)6944=まで。

2017/11/16 のニュース

点字カレンダーと愛用者からの感謝の手紙を持つ、ともしび会メンバー(豊橋市内で)

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