名古屋ウィメンズ/最終盤一気 PBで/猛追で魅せる 鈴木亜由子も自己新3位/日本新成らず五輪最後の切符は前田に
2024/03/11
安藤友香が自己新でマラソン初優勝を飾った(バンテリンドームナゴヤで)
マラソン・グランド・チャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジとなる名古屋ウィメンズマラソン2024は10日、名古屋市東区のバンテリンドームナゴヤを発着点とする42・195キロで行われ、豊川高校出身の安藤友香(ワコール)が自己新となる2時間21分18秒で優勝した。豊橋市出身の鈴木亜由子(日本郵政グループ)も自己記録を更新したが2時間21分33秒で3位。パリ五輪の出場権残り一枠には、1月の大阪国際女子マラソンで2時間18分59秒の日本記録を樹立した前田穂南(天満屋)が入った。
レースは、スタートから日本記録を上回るハイペースで進んだ。鈴木はペースメーカーに続いて先頭集団の後方に位置取り、安藤や加世田梨花(ダイハツ)と並んで前方を見据えながら、淡々と自分のペースを刻んだ。
中間点では1時間9分56秒と前田の日本記録から少し遅れた。25キロ過ぎで日本人3選手がトップ集団から離される展開となり、鈴木は時折苦しい表情を見せながらも必死に前を追走した。
3回目の折り返し地点を過ぎると追い風を背に受けてペースアップ。鈴木は地元の声援を力に最後まで諦めない粘り強い走りを見せ、加世田を抜いたが、遅れを取り戻せなかった。
レース後、日本郵政の高橋昌彦監督やチームメートに迎えられ、悔しさをかみしめながら地元の声援に笑顔で応えた。