平時から備え地震二次災害防止を

NITEが製品事故 情報まとめ注意喚起/実例再現動画も公開

2024/03/11

地震で棚から電気ストーブの前に落ちた本などが燃え出す再現動画のワンシーン(提供)

 東日本大震災から13年が経過した。その後も大規模な地震が発生しており、震災で実際にあった事例を今後の防災・減災に生かすため、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)はこのほど、地震をきっかけにした製品事故の発生情報をまとめ、震災時に気を付けるポイントを呼びかけた。地震そのものによる被害だけでなく、二次災害を防ぐため平常時から備えることが大切としている。

 NITEのホームページ(HP)には、防災・減災に生かせるよう、地震で発生するおそれがある通電火災を再現した映像などが公開されている。地震で棚から電気ストーブの前に落ちた本などが燃え出す再現で、このような火災は、東日本大震災で相次いだという。

 NITEによると、近年の大規模地震発生時には電気による火災が多く発生しており、東日本大震災では半数以上が電気関係、能登半島地震の輪島市大規模火災も電気が原因の可能性があるとの調査結果もある。

 地震発生時の注意点は、いずれも「揺れが収まってから」することとして、電気製品の電源を切り電源プラグをコンセントから抜き、ブレーカーを切る▽ガス機器の火を消す。自宅から避難する際に余裕があればガスの元栓を閉めることなどを挙げる。

 日頃の備えは、家具を固定する▽暖房器具の周囲に可燃物を置かない▽地震を感知して電気を切る感震ブレーカーを取り付けることなどを助言する。

 復旧時には、ブレーカーが切れていることを確認する▽製品が損傷したり水没したりしていないか、動作に異常がないかを慎重に確認することが大切と呼びかける。

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地震で棚から電気ストーブの前に落ちた本などが燃え出す再現動画のワンシーン(提供)

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