「広報とよはし」/「ヤングケアラー」に焦点―漫画、イラストで分かりやすく解説
2024/03/25
入選に選ばれた広報とよはし12月号
豊橋市が発行する広報紙「広報とよはし」が、今年度の県広報コンクールで入選に選ばれた。社会問題となっているヤングケアラーというテーマを、漫画やイラストを使って分かりやすく、前向きに取り上げた点や広報紙以外の二次利用を想定した点が評価された。
同コンクールは、市町村の広報技術の向上を図るため、2004年度から県が行っている。入賞した広報紙部門市部には26点の応募があり、豊橋市は4年ぶり8度目の受賞を果たした。
入賞したのは昨年12月号。特集「家族を支える『ヤングケアラー』私たちに、できること。」として、大人が担う家事や家族の世話などを日常的に行うヤングケアラーと呼ばれる子どもたちに焦点を当てた。
「ヤングケアラーとは?」の事例や「あるヤングケアラーの1日」などを表現した漫画とイラストは、編集する広報広聴課以外の課でも、小・中学校へ配布するチラシや資料へ使うことを想定している。広報紙の主な読者である大人だけでなく、子ども向けの二次利用を考慮した姿勢が評価された。
特集を担当した広報広聴課の佐藤知沙子さんは「漫画の作成は予想以上に難しく、コマ割りなどを考えるのは課内の職員全員で協力しました。特集の中に漫画を採用するのは初めての取り組みでしたが、コンクールで評価され、とてもうれしく思います」と話している。