43年の歴史に幕/館内にあふれる感謝や惜別のメッセージ/豊川
2024/03/25
感謝や惜別の言葉でいっぱいの階段ホールの壁(さわき児童館で)
豊川市御津町下佐脇のさわき児童館が老朽化により今月末で閉館し、43年の歴史に幕を下ろす。館内は同館への感謝や惜別のメッセージで埋め尽くされている。
2階建ての同館では、階段ホールの壁に自由にメッセージを書ける。子どもも大人も思い出を書き込んでおり「よく遊びました」「ここで過ごした時間は宝物です」「楽しい思い出しかありません」といった言葉や、「素晴らしい先生方と出会えました」と同館職員への感謝もつづられている。
1981年に開館以来、玩具や絵本などの貸し出しで多くの親子に愛された。2階の遊戯室にある卓球台は中高生に大人気。温かみあるプレイルームや図書室は最後まで子どもらの憩いの場だった。
12月は地域の奇祭「どんき」が開かれ、同館の周りでは紅ガラを持つ天狗や狐から子どもたちが逃げ回る光景が風物詩だった。10年以上務めたパート女性も「子どもたちの成長を見られて楽しかった」と振り返った。
メッセージは最終開館日となる30日まで、午後1時から5時まで書ける。25日は休館。