「家族看護」考える

看護師ら対象の研修会第1回/豊橋創造大学看護学研修センター

2024/07/01

家族看護について話す蒔田看護学科長

 この春設立した豊橋創造大学看護学研修センター(豊橋市牛川町)で、看護師、保健師、介護支援専門員等を対象にした研修会が始まった。

 6月29日は、第1回「家族支援の事例検討会」が行われた。市内外の医療機関に勤める看護師を中心に34人が参加した。

 講義では、同大保健医療学部看護学科の蒔田寛子看護学科長が講師を務め、看護の基礎教育としての家族看護学について解説。「家族のリスクの多様化、階層化、普遍化のなかで家族支援を行っていかなければならない」と述べ、現代の家族の在り方や今後の問題点について話した。そのうえで、援助者が家族の関係性を理解するためのツール「渡辺式家族アセスメント/支援モデル」を使用して事例検討会を行った。

 参加者は、6つのグループに分かれて、事例を検討し、家族看護の必要性について理解を深めた。

 研修センターでは、地域包括ケアシステムを推進していくうえで多職種連携は欠かせないとし、「事例検討を通して互いを良く知り、保健、医療、福祉関係者の連携を進めていきたい」と話した。

 次回の「家族支援の事例検討会」は、10月19日午後1時から。予約、問い合わせは家族支援研修会事務局(E-mail=k-kango@sozo.ac.jp)まで。

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