豊川市の書家・鈴木瑞象さん/砥鹿神社に奉納
2025/01/29
「法眼」の書額を真ん中に鈴木さん㊨と岩崎宮司(砥鹿神社で)
豊川市の書家の鈴木瑞象さん(88)は、篆書体(てんしょたい)で書いた書額「法眼(ほうがん)」を豊川市一宮町の砥鹿神社に奉納した。28日に拝殿で奉納奉告祭が行われ、その後、客殿に飾られた。
作品は縦110センチ、横140センチで、「諸事象の真相を知る」という意味を持つ「法眼」の文字が力強い筆づかいで描かれている。
繊細で大胆な筆の運び、墨の濃さや擦れ、余白のバランスが生み出す美しさが見る人を引きつける。
岩崎和夫宮司(73)は「力強い表現に圧倒される。多くの方に見ていただきたい」と話した。
鈴木さんは、2005年に「絶慮恰神心(ぜつりょいしんしん)」、14年に「游神(ゆうしん)」、21年に「壺中天(こちゅうてん)」の書額を奉納し、今回で4回目。「物事の真実を見るという意味を表現した」と説明し「皆さんの心に留めていただければ」と述べた。