第15回東三河日本語スピーチコンテスト
2025/01/29
プトゥ・プトリ・ヤニさん(田原文化会館で)=提供
第15回東三河日本語スピーチコンテスト(実行委員会など主催)が26日、田原市の田原文化会館で開かれた。東三河5市から選ばれた外国人市民が登壇し、日ごろの思いを日本語で語った。
小中学生の部にブラジル、フィリピンなどの14人、高校生以上一般の部に両国やミャンマーなどの10人が出場。内容や表現力などが審査され、各部で1人が最優秀賞に選ばれた。
小中学生の部は、「心が通じ合うということ」を演題に話した豊橋市立東部中学校3年の川本ラリサさん(ブラジル)。アパートのごみステーションが汚くなった問題について、日本語をほとんど話せない父親が近所の人に相談して解決したことを挙げ、「言葉ができないことを理由に諦めない。伝えたい気持ちを持てば、国籍を超えて分かり合えることを父から学んだ」と述べた。
その上で「トラブルがあってもブラジル人だけが悪い人だと思わないでほしいです。私たちにもチャンスをください。私はブラジル人と日本人の信頼関係を信じています」と締めくくった。
高校生以上一般の部で最優秀賞に輝いた田原福祉グローバル専門学校留学生プトゥ・プトリ・ヤニさん(インドネシア)は「新しい自分との出会い」を演題に話した。日本に来て文化や価値観に触れ、多角的に見る力が養われたと言い、他者の意見や視点を尊重する姿勢が身についたという。「いつかインドネシアに戻って先生になって日本語だけでなく、日本人の心を生徒に教えられることを願っています」と述べた。
【小中学生の部】
優秀賞=ガン・ココウ
優良賞=リー・ザック、アラウジョ・ヒデキ
【高校生以上一般の部】
優秀賞=岩井ユキ
優良賞=GOH PEI JIN、ニ・プトゥ・アユ・リスナ・ステイアニンシー