豊川の「呑龍」にファンら集い勇姿見届ける
2025/01/29
三河湾を背に走るドクターイエローを見る人たち(呑龍で)
JR東海道新幹線の点検用車両「ドクターイエロー」が今月で引退する。豊川市御津山の山頂付近に立つ料理旅館「呑龍(どんりゅう)」では28日、鉄道ファンや地元住民ら約20人が訪れ、三河湾を背に走る黄色い車体を見届けた。
旅館の展望デッキや屋上からは障害物なく見ることができ、新幹線の撮影スポットにもなっている。ドクターイエローの最後の勇姿を見ようと、午後1時過ぎに7両編成の車体が豊橋方面から現れると、ファンらは夢中でカメラを向けていた。
呑龍の女将、波多野千恵さんは「この景色を多くの方に見てほしかったのでうれしい。ファンの方々同士のつながりも生まれたと思う」と話した。御津山のふもとにある姉妹店「葵生庵」では、近日中にこれまで撮影したドクターイエローの写真展も開催するという。
ドクターイエローは29日が最終走行となり、御津山からは午後4時20分ごろに見られる予定。