2025年度職員採用試験で新城市/氷河期世代など幅広い年齢層に門戸/カムバック採用枠も新設
2025/03/06
職員採用の門戸を広げる新城市役所
新城市は5日、2025年度に行う職員採用試験の概要を発表した。今回から一般行政職の年齢要件を大きく緩和し、試験区分に関わらず55歳まで採用できるようにした。民間企業や他の自治体との獲得競争が激化する中、幅広い年齢層に門戸を開き、優秀な人材を確保したい考えだ。
試験は春、夏、秋の三つの日程を用意。保育士、消防職などを含め計52人前後を募集し、いずれも26年4月の採用となる。
このうち一般行政職の募集人数は、事務、技師、学芸員合わせて30人程度。現在の大学3年生らと一緒に受ける「大卒・短大卒」枠でも、会社などに5年以上勤務した「民間企業経験者」枠でも、年齢要件は一律55歳以下(1970年4月2日以降生まれ)とする。
就職氷河期世代の人たちの受験などを想定しており、能力があれば会社経験がなくても新卒者と同じ枠で採用する。一方で、転職者を有利な条件で処遇する経験者枠も維持する。
また、一般行政職には、新城市職員の経験が5年以上ある人を対象にした「カムバック採用」枠を新設する。
市人事課の担当者は「地域に密着した仕事ができるのが市役所の魅力。地域や市民のために働いてみたい方は、ぜひ応募してほしい」と呼びかけている。