契約解除 市政への影響「限定的」

新アリーナ問題/豊橋市議会代表質問で長坂市長/スポーツ設備整備「丁寧に対応」

2025/03/06

代表質問に答える長坂市長(豊橋市議会議場で)

 5日に開かれた豊橋市議会3月定例会の本会議は、長坂尚登市長の法定ビラを巡る調査報告書に関する緊急質問の求めが議員側からあり、予定されていた代表質問の時間が大幅にずれ込む展開となった。遅れて始まった代表質問では、複数の会派が多目的屋内施設(新アリーナ)を含む豊橋公園東側エリア再整備事業について、長坂市長の姿勢をただした。

 本会議の開始直後に休憩に入り、議会運営委員会を開催。昨年11月の市長選時に長坂市長の陣営が市内に配布した法定ビラの引用記事にあった、前市長のパワーハラスメント疑惑を調査した報告書に関する緊急質問を代表質問終了後に行うことが決まった。

 4日夕に市から出された調査報告書では、前市長のパワハラに関する事案は確認できなかったと結論づけた。

 代表質問で自民党市議団の小原昌子団長は、長坂市長が進める新アリーナの契約解除に向けた課題を聞いた。長坂市長は「市と事業者それぞれの立場や考えがある中で、円滑に契約解除の手続きを進める必要がある」とした。市長としての説明責任の考え方も問われ「今後、事態が大きく動いた際など、事業者の了承が得られた範囲で丁寧に説明する」と述べた。

 小原氏は、市長に就任し同事業に関する全資料を見られる立場になり、同事業のメリットとデメリットをどう考えたかも質問。しばらく考えた後、長坂市長は「改めてメリット、デメリットは評価していない」と答弁した。契約解除による市政運営への影響は「限定的」との認識を示した。

 公明党市議団の宍戸秀樹副団長は、老朽化が進む武道館、テニスコートなど公園内のスポーツ施設整備の具体的な検討時期を尋ねた。長坂市長は「契約解除後に着手していく」と従来通りの方針を説明。市民への思いを聞かれ「武道館やテニスコートの老朽化の対応には、少し時間をもらうことになるが、丁寧に対応したい」とした。

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