地域スポーツ企画「とにすぽ」
春季東三河地区高校野球大会1次リーグ戦が開幕/飛躍へ それぞれの球春
2025/03/23
長打力と強肩が持ち味の中村駿
春季東三河地区高校野球大会1次リーグ戦が開幕。全20校が2次トーナメント及び県大会の出場を目指し、5日間の熱戦を繰り広げる。昨秋の県大会に出場した6校を軸に、約4カ月後に迫る最後の夏を見据え、選手たちが特別な決意を胸にチーム一丸で勝利へ全力を尽くす。
◆強打者の風格
まだ全国的には無名ながら、大きな飛躍が期待される中村駿(3年)。渥美農の主砲は、身長182センチで体重90キロ、右投げ右打ち、大型の遊撃手。恵まれた体格を生かす長打力と強肩が持ち味。愛知代表メンバーとして昨秋のピックアップ交流試合に出場、豪快な左越え本塁打を放つなど2安打3打点の大活躍を見せた。
渥美農の岩本拓朗監督も信頼を寄せる勝負強さがあり、打席では圧倒的パワーの鋭いスイングで強打者の風格が漂う。この1年で本格的な肉体改造に取り組み身体を強化、センターから逆方向へ強い打球を飛ばす筋力を手に入れ、どんな投手でも対応できる打撃技術を磨いた。
渥美農は昨夏が2回戦、昨秋は初戦で敗れた。主力が多く残った今夏は、2009年に勝ち上がった5回戦を突破し、悲願の甲子園出場を目指す。中村は「春季大会でシード権を獲得し、夏の大会は私学四強を倒す」と力強く意気込んだ。