キラキラした海守りたい!

田原・若戸小4年生 思い詰め込む/環境保全考えるデジタル絵本制作/2年間総合学習での学び形に

2025/03/23

デジタル絵本「ウミニーの大冒険」を披露する4年生(田原市若戸小学校で)

 教室から海が見える田原市若戸小学校の4年生15人が、海の環境保全を考えるデジタル絵本「ウミニーの大冒険」を作った。3年生から2年間の総合学習で海の現状を学び、感じた思いを詰め込んだ。

 デジタル絵本は、11コマ(場面)と表紙、あとがきで構成。ある学校の水槽で誕生した妖精「ウミニー」が、水槽を飛び出し着いた海の中にはごみの山があった。現れたごみの王様から海のごみは人間が流していると聞き、海の生き物たちと力を合わせてごみを拾い、海岸では学校の子どもたちが拾ってくれた。海の中からごみが消え、ごみの王様を倒すことができると、ウミニーは「ごみだらけにはもうさせない。きれいな海をずっと守っていくんだから」と誓う。

 児童たちは、校区の表浜・越戸海岸で磯遊びをしたり、海岸のごみを拾って工作をしたり、学校に置いた水槽で海の生き物の飼育や、アカウミガメのふ化調査などにも取り組んできた。

 こうした海をテーマにした総合学習を通じ「(ごみ拾いの時に感じた)とてもきたない!」や「キラキラした海を守りたい」という気持ちを、さまざまな人に知ってもらうためデジタル絵本を作った。

 今月13日には、学習や絵本づくりに協力した地域の専門家を学校に迎え、児童や保護者、地域の人たちに披露した。4年生は「多くの人に読んでもらい、海の環境を少しでも良くできたら」と思いを伝えた。

 絵本関連のグッズも販売し、売り上げの一部などを日本自然保護協会への募金に充てた。
 デジタル絵本は、若戸小のホームページで見ることができるほか、原画は4月11日まで校区の若戸市民館で展示されている。

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