鈴木亜由子さんが一日警察署長

制服姿で広報活動/詐欺被害の注意喚起

2025/03/27

市民に啓発品を配る鈴木さん(豊橋南郵便局で)

 豊橋市出身の陸上選手、鈴木亜由子さん(日本郵政グループ)が24日、同市中野町の豊橋南郵便局で豊橋署の「一日警察署長」を務めた。制服姿で市民に特殊詐欺被害への注意を呼びかけて防犯意識を高めた。

 鈴木さんは、竹村賢二前署長らと寸劇を交えた防犯講話を実施。警官を名乗る者から不審な電話を受けて戸惑う市民役と、投資を促して現金の振り込みを求める犯人の二役をこなして「相手の話し方は巧妙。お金の話が出た際は詐欺だと疑ってほしい」と呼びかけた。

 その後、郵便局ロビーで啓発品を配布。詐欺の手口や対策が記されたチラシやグッズを手渡して被害防止に励んだ。

 県内では昨年1年間に特殊詐欺被害が計1469件あり、被害額は約41億5400万円。投資詐欺を含めると、計123億円がだまし取られている。豊橋市内では38件、約1億1121万円の被害が確認されている。

 警察署の電話番号を携帯に表示させる手口や、逮捕状を示して信じ込ませる行為も増加している。26日から県警生活安全部長に就任する竹村前署長は「警察が手帳や逮捕状をSNSやLINEの画像で示すことは一切ない。だまされないように注意していただきたい」と訴えた。

 鈴木さんは、23年秋に母校の市立八町小学校で一日署長を務めて以来、2度目の大役を終えた。23日には、自身の名を冠した「穂の国・豊橋ハーフマラソン」に参加。出走した市民らと交流を深めた。

 今後はアメリカで高地合宿を行い、5月ごろの国内大会に照準を合わせて練習を重ねる。「マラソン大会で声援を受けて力になった。合宿でコンディションを確認しながらステップアップしたい」と意気込みを話した。

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