難病の友のレシピ本を

福岡市でALSと闘いながらカフェを経営するまさこさんを支援/豊橋市の同級生が呼びかけ

2025/05/04

購入を呼びかける鈴木さん㊧と髙須さん(豊川堂本店で)

 福岡市で難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)と闘いながらカフェ「サウンズフード サウンズグッド」を経営するまさこさんの「レシピ本を出したい」という願いを応援してほしい―。そんな思いから、同級生たちがまさこさんを紹介する雑誌の購入と、まさこさんの知名度を上げるための支援を求めている。

 まさこさんは豊橋市立北部中学校出身。2023年に全身の筋肉が徐々に動かなくなるALSの診断を受け「今できることで人の役に立ちたい」と考えて、これまでカフェで提供してきた料理のレシピ本出版を志す。福岡市の友人たちが出版社に持ち込んだものの「知名度が低いから」と実現しなかったという。そんな中「知名度がないなら高めればいい」と女性誌「天然生活」がまさこさんを取材。現在発売中の6月号と来月中旬発売の7月号で紹介している。

 それを知った地元の同級生、豊川堂の髙須桂子さんと豊川堂英語教室の鈴木愛さんが支援を開始。豊橋市呉服町の豊川堂本店を拠点に、活動を始めた。1冊でも多くの「天然生活」を売って知名度を上げようと、店内に特別の売り場を設け、PRをしている。

 「天然生活6・7月号を豊川堂で購入したレシートを、同級生が営む青果店『一期家一笑』に持ち込むと特製エコバッグがもらえる。ぜひ本のインタビューを読んでほしい。一人でも多くの人に知ってもらい、まさこさんのことを広めてもらいたい」と鈴木さんと髙須さんは話す。

 まさこさんは自身のSNSで「何処(どこ)かで誰かの希望となりますように」と発信。今もスマートフォンを使ってレシピを記録しているという。レシピ本を豊川堂で販売する日を目指し活動は続いていく。

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