新城市が平和祈念式典
2025/08/04
恒久平和を誓う下江市長=新城文化会館で
新城市が主催する第9回平和祈念式典(市遺族会後援)が3日、新城文化会館で開催され、参加者全員で「平和都市宣言」を唱和し、恒久平和を誓った。
式典には、市長、市議会議長、遺族会長、区長会長、遺族代表らが参列し、子ども代表の瀬野尾拓自さん(鳳来中1年)と参加者による市民憲章唱和、黙とう、献花などが行われた。
下江洋行市長は「今年は終戦から80年、市政20年の節目。これまでの平和と発展に感謝したい。新たな歩みの始まりでもある」とし「再び悲劇を繰り返さないように、恒久平和のため地道でも一歩一歩全力で努めていきたい」と式辞を述べた。
式典後、鈴木詩乃さん(東陽小4年)、井上志菜さん(八名小4年)、片桐琴さん(鳳来寺小4年)3人による、戦争の悲惨さの中で命を落とした少女の姿を描いた「ちいちゃんのかげおくり」の朗読があった。千郷中・作手中吹奏楽部による演奏も披露された。
最後に、子ども代表の瀬野尾航介さん(鳳来中1年)に合わせ「平和都市宣言」が参加者全員で唱和され、核兵器廃絶と戦争のない社会の実現に向けて努力していくことを誓った。
同市では2016年まで、遺族会主催の追悼式を行ってきた。この前年に「平和都市宣言」を制定した市は、遺族の高齢化を考慮し、市民全体で戦争の悲惨さと犠牲者の命の記憶を次世代に語り継ごうと、同式典を17年にスタートさせた。