タレントの時東ぁみさんが豊橋でBOUSAIキャラバン/リアル避難訓練などで有事対応力高める
2025/08/04
「リアル避難訓練」の様子(こども未来館で)
防災イベント「BOUSAIキャラバン」が3日、豊橋市松葉町のこども未来館で開かれた。サーラエナジー(豊橋市神野新田町)とタレントの時東ぁみさんが主催。市民が「リアル避難訓練」やステージイベントに参加しながら有事における対応力を高めた。
「リアル避難訓練」は、参加者に内容を周知せずに実施。大地震が起きて避難所に人が集まる設定で、互いの特性を把握しながら助け合うすべを学んだ。
妊婦や高齢者、地震で負傷した者や耳の不自由な人などが集まったと想定。体調が悪化した避難者の搬送や、アレルギーで防災食を口にできない人への配慮など、避難所で起こりうる事態への対処法を考え合った。
時東さんは「毛布担架」の作り方など災害時に必要な知識や気配りの重要性を指導。「共助するため、みんなでできることを考えましょう」と呼びかけた。
イベントは防災士の資格を持つ時東さんが2023年に横浜市で開催。以降は全国で行い、昨年には同社と共催して豊川市で開いた。
この日は「防災食アイデアレシピコンテスト」やビンゴ大会、地元の大学や企業によるブースの展示など多彩な催しを展開。官民学が協力しながら自助や共助の意識を深めた。
7月30日に一時発表された津波警報により、豊橋市では多くの市民に影響が出た。ライフラインを担うサーラグループの社員にも自宅待機の指示が出るなど、非常時には迅速な判断や行動が求められることになる。
イベントを担当した同社の加藤遥香さんは「災害に対応するために日ごろの備えが重要。イベントを楽しみながら防災について考えていただきたい」と意義を話した。