豊橋のボラ団体「捜索救助犬 HDS K9」/存在や活動など認知度向上に期待/
2025/09/27
HDS K9の捜索救助犬の活動の様子(豊橋市提供)
豊橋市内に拠点を置くボランティア団体「捜索救助犬 HDS K9(エイチディーエスケイナイン)」は功績が認められ、今年度の「防災功労者防災担当大臣表彰」を受けた。これをきっかけに関係者は今後の活躍への意気込みと、世間での認知度が高まることに期待を示している。
同表彰は、防災の推進に顕著な貢献をした個人や団体を内閣府が表彰するもので、今年度は個人6人と21団体が受賞者に選ばれた。表彰式は今月19日に東京であった。
普段は医療事務として働く「HDS K9」の杉原久依(ひさよ)代表(53)は、支援者や職場、友人、家族の理解と協力に感謝し「受賞を糧とし、今後の活動の幅をさらに広げていけるように努める。受賞を機に一人でも多くの人に救助犬たちの存在や活動を知ってもらえるとうれしい」とコメントした。
同団体は2018年に発足。捜索救助犬としての訓練を受けたベルジアンシェパードの雄「RITTER(リッター)」(11歳)と、ジャーマンシェパードの雌「奏響(さゆら)」(6歳)を連れてメンバーが全国各地の被災地に赴き、人命救助に当たってきた。
昨年は、1月の能登半島地震や8月に蒲郡市で発生した土砂崩れの現場で活動し、行方不明者の発見に貢献した。
同団体は愛知県や豊橋市が主催する防災訓練に参加し、捜索救助犬の啓発活動も行っている。市とは22年3月に、災害時の捜索救助犬の出動に関する協定を結んだ。