講演「語りたくなる桜物語」

新城市/「100万本の 桜プロジェクト」/松井章泰さん10年間を語る

2025/11/03

ふるさとと桜への思いを語る松井さん(新城市勤労青少年ホームで)

 新城市「100万本の桜プロジェクト」に取り組んだ松井章泰さん(54)が1日、同市勤労青少年ホームで「語りたくなる桜物語」のテーマで講演した。しんしろまちなか散策を楽しむ会主催で、約70人が参加した。

 松井さんは2007年4月、ふるさと新城と桜を元気にするため、10年間限定で「100万本の桜プロジェクト」を始動させた。1人でスタートし、毎年のべ1000人以上が活動に参加し、最終的にボランティア参加者は1万人を超えた。市内各地に植えた桜や広葉樹は1万本以上。桜淵公園のソメイヨシノなど、5000本以上を再生した。また、管理する人「さくら守」を1000人以上養成した。

 講演では、地元にある四季桜、早咲き桜を紹介後、プロジェクトの10年を語った。「桜を元気にし、まちを元気にしたい」と1人で挑戦したが、それは勇気や夢ではなく「覚悟」だったと強調した。「覚悟の大きさで結果が変わる」とし、NHK特集番組視聴などで状況や足跡を伝えた。「桜が育つ」ことは「人が育つ」こと、そして「地域が育つ」ことだと述べた。

 また、仲間と友達の違いにも触れ、友達は楽しいとき一緒で、仲間はつらいときも一緒に過ごせる人とし「1人の仲間を作るのは大変だが、生涯離れないのが仲間」と話した。「桜を通してできたご縁が自分の宝物。感謝したい」と述べた。

 最後に、10年を締めくくった9年前の「秋のさくらまつり」を振り返り「来年そこから10年になる。この節目に『秋のさくらまつり』を復活させたい。来年11月15日会いましょう」と復活を宣言した。会場からは大きな拍手が沸き起こった。

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