地域スポーツ企画「とにすぽ」
運命のドラフトの日 交わした恩師との固い握手/待ち続けた歓喜の瞬間 球団からの電話に涙
2025/11/03

仲間たちが胴上げで祝福した
◆指名の瞬間
プロ野球のドラフト会議。豊橋中央高校の体育館は静けさと緊張感に包まれていた。最初の1巡目指名は各球団「入札抽選」が行われ、注目の立石正広(創価大学)は3球団競合となった。約1時間が経過して支配下の全指名が終わっても松井蓮太朗の名前は呼ばれなかった。
その後、短い休憩を挟んで育成選手の指名が始まり、運命の瞬間「第3巡選択希望選手、読売、松井蓮太朗、捕手、豊橋中央高校」が発表されると、体育館に歓喜の歓声と拍手が起こり、松井は萩本将光監督とガッチリ握手、満面の笑顔で両拳を振り上げた。
さらに、球団から電話を受けると目に涙を浮かべ「ありがとうございます」と感謝を伝えた。幼なじみのエース髙橋大喜地から祝福の花束を受け取り、チームメートの胴上げで何度も宙を舞い、家族との記念撮影で喜びを分かち合い、憧れだった世界への船出へ決意を新たにした。