竹生神社宮司の手書き絵馬

20年の節目を迎える宮下潔さん/新城

2025/12/25

午の絵馬㊧と創建千百周年記念絵馬を手にする宮下宮司(新城市内で)

 新城市杉山の竹生神社に奉納する絵馬を手書きで作り続けている宮司、宮下潔さん(88)。新年の干支(えと)の絵馬を始めてちょうど20年の節目を迎えた。新年に向け、来年の干支「午(うま)」の絵馬も出来上がった。

 宮下宮司は2004年、同社の宮司(同市片山の白山神社兼務)となり、翌年から、趣味を生かして手書きの絵馬の製作を始めた。

 若い頃から水彩画を描き、会社募集のポスターで表彰されたり、天竜市青年連絡協議会の会旗のデザインが選ばれたりしたこともあるという。

 絵馬が好評だったことから、新年の干支だけでなく、合格祈願、厄除け、初参りなどの絵馬も製作。毎年約500枚の絵馬を製作している。同神社創建千百周年には、100枚の記念絵馬を描いた。描く絵は、自分でスケッチしたものの中から組み合わせて決めていくという。

 この20年を振り返り、宮下宮司は「米寿を迎え、自分でもよく続けたと思う」と話し「皆さんに喜んでもらえるのが励み。これからもできるだけ続けたい」と意欲を見せた。

 来年正月用の「午の絵馬」は40枚。縁起が良いとされる白い馬が描かれている。

 大みそか31日から元日にかけての初詣(午前1時まで)と1日の歳旦祭式典後から午後1時までの時間、境内で授与される。浄財は1枚500円。

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