来年3月14日開通

三遠南信道 東栄IC~鳳来峡IC間/県内区間完成 奥三河へのアクセス改善

2025/12/25

開通に向け整備が進む東栄IC(提供)

 長野、愛知、静岡3県を南北につなぐ高規格道路「三遠南信自動車道」のうち、建設が続く東栄インターチェンジ(IC)―鳳来峡IC間が来年3月14日に開通する。これで県内区間は全て完成し、新東名、東名高速から東栄町までが直結される。奥三河の観光などに効果が期待できそうだ。

 国土交通省浜松河川国道事務所が24日、開通日を発表した。

 東栄―鳳来峡間は東栄町と新城市にまたがる延長7・1キロの2車線区間。険しい山間部に位置するため、トンネル4本と橋りょう8本で結ぶ難工事となったが、トンネルは22年までに貫通し、最後の橋りょうも今年完成した。

 今回の開通により、並行して走る国道151号に比べて所要時間は約5分短縮される。現道は急こう配やカーブが続き、冬場は凍結の恐れがあるため安心につながる。

 災害に強い備えの道路としても期待される。23年6月に国道で土砂崩れが起きた際は代替路がなく、10日間にわたって40分~1時間もの遠回りが必要となった。 

 これで三遠南信道のうち、新東名高速と接続する浜松いなさジャンクションから、浜松市天竜区の佐久間川合ICまでの27・9キロが一本でつながる。一連の事業は2003年度の着工以来、足かけ23年に及ぶ大工事となった。

力・命・絆の道に/村上孝治東栄町長の談話

 開通日が決まり大変喜ばしい。三遠南信自動車道は、産業振興を支える「力の道」、安心安全を支える「命の道」、交流を支える「絆の道」であり、東三河8市町村が一体で取り組む「東三河1時間交通圏」の確立に重要な役割を果たす。町制70周年の今年度に開通を迎えられることに、感謝申し上げる。

2025/12/25 のニュース

開通に向け整備が進む東栄IC(提供)

有料会員募集

今日の誌面

有料会員募集

きらり東三河サイト

高校生のための東三河企業情報サイト

連載コーナー

ピックアップ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.

PAGE TOP