衆院選2026企画 国政に望む

④新城市長 下江洋行/農業者の営農意欲つながる支援も/地域医療の持続可能性担保する対応を

2026/02/02

 【医療政策】 診療報酬の改定、医師不足及び医師偏在解消
 自治体病院は、地域の民間医療機関では採算性の観点から担い難い救急を始めとした高度医療の実施、さらには感染症や災害対応など、地域の医療提供体制の維持に不可欠な役割を果たしています。こうした責務を果たすため、多くの自治体は一般会計から多額の繰出金を負担しており、現在の収支構造では行政の財政負担がなければ持続的な運営はできません。令和6年度決算では自治体病院の約9割が自治体からの繰出金を入れてもなお、経常収支が赤字となるなど、経営環境は大きく悪化しています。特に近年の人件費や物価の高騰により、運営に要する費用が大きく膨らむ一方で、現行の診療報酬はこうした実情に十分に対応できていないことから、2年に一度の診療報酬改定を待たずに、引き上げを実施していただくよう求めます。

 このままの状況が続けば、地域住民の生命や健康、さらには社会の安全・安心を支える公的基盤としての自治体病院の役割を果たしていくことができません。このような深刻な状況を踏まえ、経済・物価動向などを踏まえた十分な病院関係予算を継続的して確保し、地域医療の持続可能性を担保する早急かつ具体的な対応を実行していただくようお願いいたします。

 医師不足・医師偏在は、地域社会や患者さまの日常生活など、さまざまなものに深刻な影響を与えています。医師が不足している本市を含む東三河北部医療圏域では、必要な診療科が近くになかったり、対応可能な医師がいなかったりするため、患者さまは遠方の医療機関まで移動しなければなりません。特に高齢者や慢性疾患をお持ちの方にとっては、定期的な通院や急な受診のたびに長距離を移動することが大きな負担となっています。

 医療提供体制の空洞化・医療格差は、医療だけでなく、その地域に住み続けることさえ困難にしてしまう要因となり、結果として人口流出や高齢化が加速し、地域の存続そのものにも影響を及ぼすことになりかねません。

 医師不足及び医師偏在の解消のための、早急かつ具体的な方策を実行していただくよう求めます。

 【農業政策】中山間地域の農業支援
 農家の高齢化と担い手不足の課題は、条件が不利な中山間地域の新城市にとってはよりいっそう深刻です。一方で、東三河の水源地でもあり、きれいな水と空気、森林に囲まれた豊かな自然環境の中で生産される作物は、消費者にとっては魅力的であるはずです。食料の自給の観点のみならず、水源涵養(かんよう)や土砂災害防止などによる国土の保全や、美しい田舎の田園風景が守られていくには、耕作条件が不利な中山間地域の大規模農家だけでなく、小規模または兼業の農家の方が生産し続けられる支援が不可欠です。

 農業者の営農意欲につながるよう、コメの生産コストに見合う価格の安定が図られるようセーフティーネットの充実、施設園芸などを始める新規就農者の初期投資に対する支援の強化、中山間・環境保全型直接支払交付金の交付率を高めるなどの支援を求めます。

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